令和4年度 財政状況

財政状況資料集

 財政状況等一覧表、財政比較分析表及び歳出比較分析表の内容に加え、更別村の普通会計の状況、財政指標の分析表を表したものです。
※令和6年3月25日午前8時30分更新 「財政比較分析表」シートのラスパイレス指数の値が誤っていたため、正しいものに差し替えました。

地方消費税交付金(社会保障財源化)

 平成26年4月1日から消費税率が5%から8%に引き上げられ、令和元年10月1日に再度引き上げられました。引き上げ分の地方消費税収については、その使途を明確にし、社会保障経費その他社会保障施策に要する経費に充てるものとされています。
 当初予算及び決算における引き上げ分の地方消費税収の使途状況について、次のとおり公表します。

財政事情説明書の公表について

 「更別村財政事情説明書の作成及び公表に関する条例」に基づき、下記のとおり公表します。

健全化判断比率及び資金不足比率の公表について

 「地方公共団体の財政の健全化に関する法律」に基づき、下記のとおり公表いたします。

統一的な基準による財務書類

 統一的な基準による財務書類を作成しましたので、次のとおり公表いたします。

財務書類分析

 総務省の要請により、地方自治体は上記の「統一的な基準による財務書類」を作成することになりました。

 これにより、地方自治体が所有する固定資産の状況の把握や、経年比較、地方自治体間比較が可能となりました。

 しかし、「財務書類」を読み解くには、会計の専門知識が必要となるなど、難解なものとなっています。

 更別村の「財務書類」を分析した結果も、既に総務省のホームページで公表されていますが、ここでは、それを更にかみ砕き、9つの指標別に解説します。

 経年比較による分析のほか、周辺の同規模市町村として中札内村を取り上げ、比較した分析を掲載します。
1.住民一人当たり資産額
(万円)
年度R1R2R3R4中札内村R4
数値572.4571.7565.6568.8647.5
指標の内容資産額を住民数で割ったもの。
経年比較大きな変化はありません。
資産【土地、建物、現金など】が減価償却【資産の価値が年数経過により下がっていくこと】により目減りしていますが、住民数も減少傾向にあるため、横ばいになっていると考えられます。
中札内村との比較中札内村と比較すると、少なくなっています。
今後の分析資産は、新たな公共施設の建設などがあれば増えますが、当然その分建設費がかかります。
施設整備が過大にならないよう、一方で住民のニーズに適切に対応できるよう、バランスを見極めていく必要があります。
2.歳入額対資産比率
(年)
年度R1R2R3R4中札内村R4
数値3.273.343.262.913.54
指標の内容資産額を歳入額で割ったもの。資産が歳入の何年分あるかを表す。
経年比較大きな変化はありませんが、減少傾向にあります。
中札内村との比較中札内村と比較すると、少なくなっています。
今後の分析歳入【1年間の収入】が増えると、それに連動して歳出【1年間の支出】も増えることがほとんどなので、結果、資産(現金)はあまり増えないことになります。
一方で減価償却により資産は減り、歳入が増えると、数値は小さくなっていきます。
令和5~6年度には、歳入予算が前年度比約5億円ずつ増加しているので、値が小さくなっていくと想定されます。
3.有形固定資産減価償却率
(%)
年度R1R2R3R4中札内村R4
数値64.86667.368.565.1
指標の内容建物などの取得額に対し、どのくらい減価償却したかを示すもの。
経年比較少しずつですが上昇しています。
公共施設が建ってから年数が経過していることを表しています。
中札内村との比較中札内村も同程度となっています。
今後の分析これから公共施設の老朽化が進んでいくため、この数値も高くなることが想定されます。
将来的な公共施設の統合や廃止について検討しなければなりません。
4.純資産比率
(%)
年度R1R2R3R4中札内村R4
数値74.775.876.97880.3
指標の内容資産【土地、建物、現金など】に対し、純資産【土地、建物など】がどのくらいかを示すもの。
経年比較少しずつですが上昇しています。
純資産は大きな変動はありませんが、資産が減少し続けているため、数値が増加傾向にあります。
中札内村との比較中札内村も同程度となっています。
今後の分析1.で指摘したとおり、資産が目減りし続けています。
5.将来世代負担比率
(%)
年度R1R2R3R4中札内村R4
数値25.424.925.325.414.2
指標の内容地方債【自治体の借金】残高を有形・無形固定資産で割ったもの。
資産額をどのくらい負債(地方債)で調達しているかを示すもの。
経年比較大きな変化はありません。
中札内村との比較更別村は、中札内村の約1.8倍となっています。
今後の分析数値が変動しないほど、世代間の公平が図られていることになります。
地方交付税措置のある(償還額に一定割合を乗じた額が地方交付税として交付され、村の収入となる)地方債を優先的に借りているため、実質的な負担は数値よりも少ないものと考えます。
6.住民一人当たり行政コスト
(万円)
年度R1R2R3R4中札内村R4
数値137.3138.8126.8155134.7
指標の内容行政コストの額を住民数で割ったもの。
経年比較上昇傾向にあります。
中札内村との比較中札内村も同程度となっています。
今後の分析令和4年度は「更別スーパービレッジ構想事業」に要する経費が増えたため、値が上昇しました。
この事業に対して補助金を受けていますが、それが行政コストの額に反映されていないため、数値が跳ね上がっていますが、上昇し続けるのは望ましいことではありません。
ただし、物価や労務費の上昇に伴って、数値も上昇していくことは考えられます。
7.住民一人当たり負債額
(万円)
年度R1R2R3R4中札内村R4
数値144.6138.2130.5125.1127.8
指標の内容負債額を住民数で割ったもの。
経年比較減少傾向にあります。 負債(地方債残高)が減ってきたためです。
中札内村との比較中札内村も同程度となっています。
今後の分析地方債の残高が減少傾向である一方、今後の公共施設の改修事業の財源として地方債を借りる予定であるため、この数値は緩やかに上昇していくと考えられます。
8.基礎的財政収支
(百万円)
年度R1R2R3R4中札内村R4
数値44305588370423
指標の内容業務活動と投資活動の黒字(赤字)額。
経年比較黒字を維持しています。
中札内村との比較更別村は、中札内村より少なくなっています。
今後の分析年度により変動幅が大きいため、今後の動向は予測しづらいですが、収入の確保、支出の節減に努め、黒字を維持していきます。
9.受益者負担比率
(%)
年度R1R2R3R4中札内村R4
数値8.23.544.15.5
指標の内容行政サービスの経費に対し、受益者がどのくらい負担しているかを示すもの。
経年比較令和2年度以降、大きな変動はありません。
中札内村との比較更別村は、中札内村より低くなっています。
今後の分析資材価格や人件費の上昇により、行政サービスの経費は増大していくと考えられます。
公正な受益者負担の観点から、経費に見合った使用料に改定することも検討する必要があります。
~まとめ~
 財務書類のポイントは、自治体の資産の状況を数値で示すことです。

 更別村でも、資産の主なものである公共施設の減価償却率が年々増加し、老朽化が進んでいることを示しています。

 周辺自治体と比較すると、更別村は「将来世代負担比率」が高く、「受益者負担比率」が低いことが分かりました。個別の分析欄にも記載しましたが、負債(借金)に対する収入(地方交付税)が数値に反映されていないため、実質的な比率はもっと下がると思われます。また、施設維持コストは年々上昇しているため、無駄の排除を徹底する一方、利用者の負担が相応であるか、検討を進めていく必要があります。

 なお、本村の公共施設は、定期的な維持補修や改修により、経過年数に見合う、またはそれを上回るレベルに概ね維持していると考えています。

 しかし、この先、老朽化が進み、その後のあり方について方向性を決めていかなければいけない施設が多数出てきます。

 建て替えには多額の費用がかかりますので、他の施設との機能統合や、廃止も視野に入れ、計画的なマネジメントを進めていく必要があります。

 また、周辺自治体と共同で施設を設置、管理するなど、広域的に施設の配置を考えることも求められます。


 更別村では、身の丈に合った施設配置を今後も考えていきます。
このページの情報に関するお問い合わせ先
更別村 総務課 財政契約係 (更別村役場内)TEL:0155-52-2111内線:204・205FAX:0155-52-2812